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「FAUSTUSの内容は本当に最高だった。ここまで純粋な表現ってないなと思い、心にくるものがあった。

少なからずどこかのタイミングで血を使って描こうと芸術家は思うが、もし自ら切って出た血の場合は、その人の主観や欲という不純物がどうしても入る。しかし彼女の作品はそうではなく、こうしたものは何も入っていない。

水のように透き通った血が彼女の強い決意を表し、生々しくも私たちの心にそっと入っていく。
赤が本当に美しく感じた。 白のガーゼが繭のように見える。

彼女がこの辛い経験を純粋に表現した勇気、そして失ったことで出来た希望を本に収めたことを大きく評価したい。
私はこの本に出会い、本当の芸術とは作られた表現ではなく作家本人の人生であると感じた。」

金井聡一郎
元プロテニスプレーヤー/ 現代アーティスト



「人間の鮮血で描かれた写真作品を掲載した本と聞けば、不愉快さやぞっとするような不気味さを感じて敬遠するかもしれない。しかし、大庭みさこの『ファウストス』には、そのような先入観は一切当てはまらない。このユニークな作品は、信じられないほどの素晴らしい肉体的かつ精神的なジャーニー(旅路)を、彼女自身の感性で選別された写真で表現し、慎重に選ばれた言葉で語っている。

大庭は、右手小指からの自然出血によるつらい経験と鮮やかな赤を見事にアート(芸術)に変え、切断という絶望を勇敢にも希望に変えたのである。私にとって『ファウストス』は、逆境に直面したときの謙虚さ、信仰、楽観主義、さらには感謝の気持ちについて、奥深い教訓を与えてくれる作品である。

私は非常に気に入ったので、自分の分を確保した後、もう一冊を姉の誕生日プレゼントとして贈り、この本の感動的なメッセージを分かち合った。」

マーティン・D・ブラウク
ニューヨーク コロンビア大学 研究者/ アートコレクター


New! 2022年4月追加
「写真集『FAUSTUS』が届きました。

聖痕という言葉が浮かびました。

とてもプライベートなのに普遍性も感じました。

血が噴き出す、というのは何か光の発露の前兆のように感じました。

安易に言葉を使いたくないのですが、同時に何か言葉にしたいと感じました。

ありがとうございます!
愛や光や命を感じました。」

読者(写真家/写真教室講師)



「『ファウストス』は、著者の指の切断手術に対する胸が張り裂けるような ジャーニー (旅路)がアート写真を通して綴られている。オルガン奏者でピアニストでもある私は、彼女が経験した窮地の恐怖とともに、彼女のストーリーに大きな衝撃を受けた。

気後れして世間や人々にふせておくのではなく、勇気を持って分かち合ってくれたことに感謝している。それによって私たちも自分の人生で失ったものに対して、嘆き悲しむことができるから。」

ロジャー・W・ラウザー
『美の香り』著者

*以下に現れることのある広告はこの記事の内容とは関係ありません。

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