about FAUSTUS
News!
New post in the Story section and adding Recent Reviews from the readers.
In addition to the physical book stores, due to out of stock there, the Online Store became available in conjunction with the Vancouver Art Book Fair. Misako Oba’s FAUSTUS and her new artbooks have been exhibited at Vancouver Art Book Fair (Canada), Tokyo Art Book Fairn (Japan), Bristol Artist’s Book Event (UK) from 2020 to 2022.
This artbook FAUSTUS is a part of the permanent library collection at notable museum Maison Européenne de la Photographie in Paris (France) among others.
The event REACH International Arts & Sports Festival (June 27, 2020) that I was invited to exhibit the original large scale fine art photographs and mixed media artworks from the FAUSTUS Series along with sharing the story of this FAUSTUS book, was CANCELLED due to the COVID-19 pandemic.
Sharing some photos from [Book signing & Artist Talk event]
… 日本語も下に続きます…
[FAUSTUS] artbook
published by Sokyu-sha
author: Misako Oba
This is a true story of loss and gain.
(*faustus means “auspicious” or “blessed” in Latin).
The story begins with:
It was on Valentine’s Day when I first heard from a doctor,
“Your pinkie has to be amputated.”
This book is a visual statement of a true physical, emotional, and
spiritual journey that anyone might be called upon to make.
The website is about the fine art photography/visual artbook of FAUSTUS, a monograph of the artist Misako OBA, that consists of the artworks of her FAUSTUS series.
Some of the original artworks have been exhibited at several galleries and renowned art fairs including being featured in photo l.a. and AIPAD Photo Show in the United States.
“Her project FAUSTUS, dealing with this personal struggle to come to an understanding and acceptance of a rare medical condition that struck her unexpectedly, clearly shows her power of turning these horrific events into a stunning art project of universal application. (….) I believe that all of her art reflects, to a degree few artists can match, a clear-eyed appraisal of the conditions of her emotions and her soul. Her work is uniquely passionate and engaging…(read more)” – Gary Edwards, Gary Edwards Gallery
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Introduction:
The pinkie finger on my right hand began to bleed spontaneously one day in 2006. Several times a month that year, my pinkie would suddenly begin bleeding heavily without any provocation. Getting a correct diagnosis proved difficult. I had an extremely rare medical condition called A.V.M.(Arterio-Venous Malformation) in my right hand. I researched and consulted with doctors to find the best treatment option. There was a battle between an angel and a devil in my heart at this time. Johann Goethe’s Faust somehow became a metaphor for my experience. In folklore, an individual may write a pact (pactum in Latin) with the devil, usually signed with their own blood. The pact involves loss of a part of the individual, often the soul. But in my case, it involved the possibility of a physical loss, the loss of my finger.
This book was edited NOT in a documentary photography way, but in a visual art form. It is a statement of a true physical, emotional, and spiritual journey.
Enjoy YOUR FAUSTUS and life’s journey!
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Title: FAUSTUS
Author: Misako Oba
Publisher: Sokyu-Sha (3F, 1-3-5 Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 160-0022, Japan)
Hardcover, Color 88 pages, 69 photographs
Text: English/ Japanese, Size: 23x28cm (9x11inch), Printed in Japan
Price: 3888 yen (in Japan), Limited edition of 500.
Editor: Michitaka Ota, Designer: Katsuya Kato, Creative direction by Misako Oba
ISBN 978-4-904120-44-6
*Many thanks for the efforts of the following individuals who made this publication possible: Mine Suda (em.es.), Pei Koay, Blake Henry, Stephanie Nikolopoulos, Eric Weinstein, Rebecca Drew, and Jeremy Block.
■ Find the Book!(Online Shop or Bookstore location)
大庭みさこのアート写真集『FAUSTUS』(ファウストス)のウェブサイトです。(書籍内テキストは日本語・英語)
★ 本のレビュー、読者からの評価・感想を読む
☆ 感想を著者に伝える (サイトに掲載する場合は後日ご連絡させていただきます)
〜序文より〜
「突然、予期せずふりかかってきた現実に、人生何もかもが中断された気がした。
不条理な出来事に対して心の中で叫び、怒りと悲しみ、困惑、葛藤、絶望、
さらには、受容と希望、歓びなどを伴う心のジャーニーが始まったのだった。
心の底で天使と悪魔とが闘っていた。」
この本は、これまで当然のようにあったもの(私の場合、この時は小指)を突如、失うかもしれない、という現実に起こったストーリーを、肉体的、感情的、精神的な旅として視覚的に表現したものです。見る人々に、本当の幸せや祝福とは何か、誰もが体験しうる、人生で起こる「喪失」との向き合い方と「再生」「昇華」、自分や周りの人、失いゆくものや人との関係性を考えてもらうよう、説明的なジャーナリズム・フォトストーリーではなく、アート的な本として仕上げました。
『FAUSTUS』の中の出来事と作品群は、東京からニューヨークに移ってまもない頃のものです。家族や身内がいない中、起こった出来事でもありました。
タイトルのfaustusはラテン語で「祝福された」という意味があります。突然見舞われる不幸は誰もが戸惑います。私も失ったものも大きかったけれど、視点を変えるとその過程においてさえ、見えてきたものや得たものがあり、最終的に結論づけたのが、このfaustus(祝福された)なのです。そして、本の最後に掲載されている作品「Still Loved」。それらを趣旨として名付けたものでもあります。ゲーテの文学とも絡んでいます。まずは、ゆっくりとページをめくってみてください。
同著『FAUSTUS』は、パリのヨーロッパ写真美術館ほか、国内外でライブラリー・コレクションにも加えられています。
店舗やオンラインショップは売り切れが多くなったため、『FAUSTUS 』も含めて、大庭みさこのアートブック・書籍の一部は、店舗や日本のアマゾンのほかにも、季節限定でこちらのオンラインショップでも購入できるようになりました。(また、新しい作品集、アーティストブックも完成✨。バンクーバー・アートブック・フェアで発表に合わせ、中身はYouTubeでもご覧いただけます。)
時代を超えた、希望のあるメッセージを持つアートブックを今後ともお届けできることを楽しみにしています。最近(2020年/2021年)では『FAUSTUS 』をご家族やご友人への誕生日などのプレゼントにと、購入したいというお問い合わせもあり、本の内容とともに、今後とも、みなさんの人生の上で、お役に立てればうれしく思います。
FAUSTUSシリーズのオリジナル・アート写真は、AIPADやPhoto LAほか米国各地での展覧会に続いて、蒼穹舎より 、大庭みさこ写真集『FAUSTUS』が出版され、紀伊国屋書店さんには、アメリカでのサイン会及びトーク・イベントなども行っていただいて内容をシェアすることができ、感謝でした。
2020年夏には引き続き、同シリーズのオリジナル・アートの展示、書籍販売の、講演等のお話を国際団体からいただき、東京での国際芸術文化祭 2020を楽しみにしていましたが、新型コロナウィルスの影響で、東京国際フォーラムで予定されていたイベント等は中止されました。
・・・さまざまな病院をあたったが、医療先進国ともいえるアメリカの大都市ニューヨークでさえ、正確に診断し、治療を任せられる専門医を見つけることが困難だった。(略)指の切断の必要はないという医師でさえ、具体的な治療方法を提示できない場合が多かった。私にとって右手の指を失うことは、生活が不自由になるかもしれないこと以外に、それまで仕事で使っていたカメラを操作できるのかという恐怖もあった。・・・ — 本書『FAUSTUS』より
「大庭みさこは、日本やニューヨークでテレビ局アナウンサーとしてのキャリアを去った後、私生活でのいくつかの苦難に続いて、その後ニューヨークに移る機会を得、写真作家・アーティストとして新たにスタートを切った。初期の作品シリーズ「El Camino」や「Fireflies」は、東京やパリ、ブリュッセル、ニューヨーク等の都市を、神秘的かつ抽象味を帯びた独特な解釈で表現した。それらが写真界で重要な関心を集め始めていた時、彼女はまた新たな悲劇に直面する。(略)日本に家族を残したまま、米国での度重なる医療処置と最終的な切除手術の決断に迫られる中、大庭の一連の「FAUSTUS」シリーズは、突然襲った自然出血の病状の理解・受容に至った苦悩葛藤を掘り下げたもので、一見私的なものに見えるが、勇気を持って恐怖と〈喪失〉に向き合い、人間として誰にでも起こりうる もっとも基本的な物語を探求した普遍的なドラマである。 私は大庭のアート全てが、ある意味、一握りのアーティストだけが持っている、自分の感情や魂の状態を鋭く洞察する力を反映していると信じている。」>>続きを読む(ゲイリー・エドワーズ・ギャラリー『FAUSTUS』あとがきより)
また、同書籍は、「PACTUM」(パクトム〜天使との契約〜)、「They Might Amputate My Pinkie」(彼らは私の小指を切断するかも)、「The Gift of Loss」(喪失からの贈り物)の写真作品シリーズと、さらにいくつかのその関連シリーズからなる非常に大きい FAUSTUS プロジェクト(2006年〜2011年、テキスト2014年含)を、コンセプトと共にテキストを交えて、ビジュアルアート本として編集したものです。オリ ジナル写真作品は約76x100cmのプレクシガラスへのマウント等の写真等があり、米国の展覧会でも展示。それらを含め、このFAUSTUSシリーズにまつわるストーリーや、背後にあるコンセプト、裏話などを、同ウェブサイトの [STORY]の欄 にアップしています。
(本書のテキストは英語・日本語の両方が入っていますが、思考の仕方や文化の相違を考慮して執筆したため、本文の構成は日英で異なり、意図的に両言語を直訳にはしていません。片方の言語だけを理解される方はもちろん、両方の言語・文化を理解される方は倍以上に有益で楽しんでいただけると信じています。あとがきは対訳となっています)
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既に、大庭みさこ写真集『FAUSTUS』をお手に取って読まれた方も、まだご覧になっていない方も、展覧会で実際の作品をご覧になってくださった方も、そうでない方も、背後に潜むストーリーや写真画をお楽しみください。
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大庭みさこ写真集『FAUSTUS』(読み方:ファウストス)
蒼穹舎刊
著者名:大庭みさこ
本体価格:3,600円 (+税)
テキスト:英語/日本語
サイズ:A4変型 上製本
総頁数:88 作品点数:69点
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
ISBN978-4-904120-44-6